今日は8月9日「薬草の日」!沖縄に受け継がれる薬草文化とは

薬草の日とは、8月9日の記念日で、沖縄長生薬草本社が1998年に宣言し、2023年に日本記念日協会の認定を受けました。 8と9で「やく」と読む語呂です。沖縄は温暖な気候で多くの薬草が育ち、県も食べ物を「ぬちぐすい(命の薬)」と呼ぶ考え方を紹介しています。
この記事の要点
- 8と9で「やく」の語呂。沖縄では食べ物を「ぬちぐすい(命の薬)」と呼ぶ考え方がある
- フーチバー(ニシヨモギ)は「病気を治す葉」の呼び名。ジューシーなど食卓にも
- 長命草はボタンボウフウの別名。与那国が薬用作物の拠点産地
- 「一日長生き」の言い伝えは、効能を保証する公的表示ではない
食卓に並ぶフーチバーと長命草
薬草は特別な漢方棚の話だけではありません。海洋博公園おもろ植物園は、フーチバー(ニシヨモギ)を胃腸や解熱の薬として使い、よもぎ雑炊「フーチバージューシー」にすると紹介しています。農業生物資源ジーンバンクの在来品種データベースは、フーチ=病気(を治す)、バー=葉、という現地の呼び方を載せ、県の『沖縄の伝統野菜等と食材』を典拠にしています。沖縄そばやジューシーに添える香り葉として、今も市場に並びます。
長命草はボタンボウフウの別名です。おもろ植物園はポリフェノール、鉄分、カルシウムが豊富だと書き、県の産地計画では与那国町が平成18年に薬用作物ボタンボウフウの拠点産地になっています。「一株食べると一日長生きする」という言い伝えは広く知られていますが、効能を保証する公的表示ではありません。
月桃はしまくとぅばで「さんにん」です。葉で餅を包んだり、香りを楽しむ茶にしたりする使い方が残っています。効能を断定する県公式の成分ページは、今回は確認できませんでした。県の山菜データベースは、私有地に立ち入ったり、採取が規制された場所で植物を採ったりしないよう注意しています。
南城市の薬草園
沖縄長生薬草本社は1974年、当時の豊見城村でウコンや琉球ヨモギなどを栽培・加工して創業しました。1996年に南城市佐敷字仲伊保へ長寿源を開き、観光農園とレストランを始めます。本社は仲伊保116-1、薬草園・ショップは116-3です。
長寿源の公式案内では、ウコン、フーチバー、長命草など数百種類、約2,500坪。ショップは9:00〜17:00、日曜定休。レストランはリニューアル中で11:30〜15:00、木・日曜定休(2026年10月確認)。見学は個人でも受け付ける、と園のブログにあります。南城市観光ポータルは9:00〜18:00・火曜定休と別の時間を載せており、古い可能性があります。行くなら長寿源公式を見てください。
旅行では海や城跡だけでなく、一杯の薬草茶から島の食養生に触れることもできます。市場のフーチバーを見て、南城市の園で名前を確認する、という回り方もあります。
薬草は行事と食卓の中に
島の薬草は、園や棚の中だけでなく、年中行事と日々の料理の中にも姿を見せます。
月桃の葉は、旧暦12月8日の「ムーチーの日」に欠かせません。餅粉と砂糖で作った餅を月桃の葉に包んで蒸したムーチーは、健康祈願の縁起物とされる沖縄の伝統的な食べ物です。子どもが生まれた家庭で初めて迎えるムーチーの日は「初(ハチ)ムーチー」と呼ばれ、たくさん作って親戚や友人に配る習わしが残っています。
長命草は、沖縄では「サクナ」とも呼ばれます。東邦大学の資料によると、八重山地方では長命草の名で特に重宝され、栽培が盛んなのは八重山諸島の西端にある与那国島です。若葉は天ぷらなどにして食べられ、伝統的には風邪や咳止めに用いられてきたとされています。
ウコンも食卓側の顔を持ちます。沖縄県の料理レシピサイト「おきレシ」には、生のウコンをおろして米と一緒に炊き込む「ウッチンジューシー」が掲載されています。煎じて飲むだけでなく、炊き込みご飯の材料として暮らしに溶け込んできたことが分かります。
参考資料・出典
沖縄長生薬草本社「会社情報」:1974年創業、1998年の薬草の日宣言。
長寿源「薬草園について」:園の規模と営業時間。
沖縄県「沖縄山菜類データベース」:ぬちぐすい、採取の注意。
海洋博公園「長寿を支えてきた島野菜」:フーチバーと長命草。
農業生物資源ジーンバンク「ニシヨモギ」:フーチバーの語源。
沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語「おきなわ食のカレンダー」:ムーチーの日と月桃の葉、初ムーチーの習わし。
東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科「医食同源としての沖縄」:長命草(サクナ)と与那国島での栽培、若葉の天ぷら。
沖縄県の料理レシピサイト「おきレシ」ウッチンジューシー:生ウコンをおろして炊く炊き込みご飯。
よくある質問
- Q. 薬草の日はいつ・誰が定めたのですか?
- 8月9日です。有限会社沖縄長生薬草本社が1998年に8月9日を薬草の日と宣言したことに始まり、公式の沿革にその一文があります。8と9で「やく」と読む語呂で、2023年には日本記念日協会の認定も受けています。
- Q. フーチバーとは何ですか?
- ニシヨモギのことです。海洋博公園おもろ植物園は、フーチバーを胃腸や解熱の薬として使い、よもぎ雑炊「フーチバージューシー」にすると紹介しています。農業生物資源ジーンバンクの在来品種データベースは、フーチ=病気(を治す)、バー=葉、という現地の呼び方を載せています。沖縄そばやジューシーに添える香り葉として、今も市場に並びます。
- Q. 長命草とは何ですか?
- ボタンボウフウの別名です。沖縄では「サクナ」とも呼ばれ、八重山地方で特に重宝されてきたと東邦大学の資料にあります。県の産地計画では与那国町が平成18年に薬用作物ボタンボウフウの拠点産地になっています。「一株食べると一日長生きする」という言い伝えは広く知られていますが、効能を保証する公的表示ではありません。
- Q. 南城市の薬草園は見学できますか?
- 沖縄長生薬草本社の「長寿源」(南城市佐敷字仲伊保)で、ウコン、フーチバー、長命草など数百種類の薬草が約2,500坪に植えられています。公式案内ではショップは9:00〜17:00・日曜定休で、見学は個人でも受け付ける、と園のブログにあります。南城市観光ポータルには別の営業時間が載っており古い可能性があるため、行くなら長寿源の公式案内を確認してください。


