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10月30日は「世界のウチナーンチュの日」─ 制定10周年、海を越えた絆を思う日

編集:365おきなわ編集部
10月30日は「世界のウチナーンチュの日」─ 制定10周年、海を越えた絆を思う日
世界のウチナーンチュの日を題材にした提供画像(イラスト)。

世界のウチナーンチュの日とは、10月30日の沖縄県の記念日です。ウチナーンチュは「沖縄の人」を意味する言葉で、この日は世界各地に暮らす県系人(沖縄にルーツを持つ人びと)と沖縄のつながりに思いをはせる日とされています。2016年の制定から、2026年で10周年の節目を迎えます。

この記事の要点

  • 世界のウチナーンチュの日は10月30日。2016年、第6回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で制定が宣言されました
  • 発案は、ペルー出身の伊佐正アンドレスさんとアルゼンチン出身の比嘉アンドレスさん、2人の県系人によるものです
  • 沖縄の海外移住は1899年、26人がハワイへ渡ったことから始まり、県系人は世界に約42万人(県推計・2016年度)とされます
  • 次の世界のウチナーンチュ大会(第8回)は2027年10月28日〜31日で、中心日は10月30日です

制定の経緯 ─ 2人の県系人の発案から

2016年10月30日、第6回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で、大会実行委員会会長の翁長雄志知事(当時)が、10月30日を「世界のウチナーンチュの日」として制定することを宣言しました。制定の趣旨は、世界に広がるウチナーネットワークが継承され、ますます繁栄していくようにという願いです。

発案したのは、ペルー出身の県系3世・伊佐正アンドレスさんと、アルゼンチン出身の比嘉アンドレスさんの2人です。県の冊子に残る本人の言葉では、「離島も含め島全体で祝う日」「海外にいるウチナーンチュも、沖縄にいるウチナーンチュも、沖縄が好きな人も一緒に祝える日」を作りたかったと語られています。働きかけは名護市議会への提案から始まり、県議会で全会一致で採択され、大会の閉会式での宣言につながりました。

世界のウチナーンチュ大会はおおむね5年に一度の開催で、記念日はその間の年にも毎年めぐってきます。沖縄県は毎年10月30日を中心に普及イベントを行っており、2026年は制定10周年の節目として、県主催のイベントなどが開かれています。

1899年、移住のはじまり

沖縄から海外への移住の歴史は、1899年に始まります。同年12月5日、沖縄から初めての海外集団移民が、「沖縄移民の父」と呼ばれる當山久三(とうやま・きゅうぞう)の斡旋で那覇港を出発しました。一行は翌1900年1月にホノルルへ到着し、26人がオアフ島のサトウキビ耕地で契約移民として働き始めたと、沖縄県や県公文書館は伝えています。

その後、1970年頃までに、沖縄からは北米や中南米、東南アジアなど多くの国へ人びとが渡りました。厳しい労働と暮らしの中でも、移住者たちは故郷の家族への仕送りを絶やさず、その総額は一時は当時の県歳入の6割以上を占め、窮乏する沖縄社会を支えたとされています。

戦後には、海外の県系人による沖縄救援の動きが広がりました。食料や衣類、医薬品などが送られたほか、1948年にはハワイの県系人たちが募金で購入した豚550頭が船で沖縄に届けられ、食料事情の回復を助けました。

約42万人の県系人と「ウチナーネットワーク」

沖縄県の推計(2016年度)では、世界の県系人は約42万人です。国別ではブラジルが約16万人と最も多く、アメリカ合衆国が約10.6万人、ペルーが約7.2万人と続き、南米全体では約25万人にのぼります。

この世界に広がるつながりは「ウチナーネットワーク」と呼ばれます。沖縄県はこれを、海外や県外に移住した県出身者とその子弟、沖縄県民、そして沖縄と縁のある人々との「多元的なつながり」と定義しています。血のつながりだけではなく、「沖縄が好きで、沖縄とつながりたい」という人まで含む、開かれた結びつきを指す言葉です。

大会の歩みと、2027年の第8回へ

世界のウチナーンチュ大会は1990年に第1回が開かれて以来、おおむね5年に一度、沖縄で開催されてきました。第6回(2016年)の閉会式で記念日が制定され、第7回は当初の2021年からコロナ禍で1年延期され、2022年に初めてオンライン併用のハイブリッド形式で開かれました。

次の第8回は2027年の開催で、前夜祭が10月27日、本大会が10月28日〜31日の日程が公表されています。中心日は10月30日、この「世界のウチナーンチュの日」です。制定から11年目の年に、世界の県系人が再び沖縄へ集います。

まとめ

世界のウチナーンチュの日は、1899年のハワイ移住から120年以上にわたって世界に広がった沖縄のつながりを、年に一度確かめる日です。発案した2人の県系人の思いどおり、海外にいる人も、沖縄にいる人も、沖縄が好きな人も一緒に祝える日として、2026年で制定10周年を迎えました。遠い海の向こうに暮らす人たちも、みんな島の家族。「いちゃりばちょーでー(一度出会えば、みな家族)」の言葉が似合う一日です。

参考資料・出典

記念日と移住に関する情報は2026年10月30日に公開資料を確認して編集しました。

よくある質問

Q. 世界のウチナーンチュの日とは何ですか?
10月30日の沖縄県の記念日です。2016年10月30日、第6回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で、大会実行委員会会長だった翁長雄志知事が制定を宣言しました。世界に広がるウチナーネットワークが継承され、繁栄していくようにという願いが込められています。
Q. 世界のウチナーンチュの日は誰が発案しましたか?
ペルー出身の県系3世・伊佐正アンドレスさんと、アルゼンチン出身の比嘉アンドレスさんの2人による共同の発案・働きかけです。県議会で全会一致の採択を経て、大会閉会式で宣言されました。
Q. 世界の県系人は何人いますか?
沖縄県の推計(2016年度)で約42万人です。国別ではブラジルが約16万人で最も多く、アメリカ合衆国が約10.6万人、ペルーが約7.2万人と続きます。
Q. 次の世界のウチナーンチュ大会はいつですか?
第8回は2027年開催で、前夜祭が10月27日、本大会が10月28日〜31日の日程です。中心日は10月30日の「世界のウチナーンチュの日」とされています。