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沖縄のA&W(エンダー)で飲みたい!ルートビアの正体と楽しみ方

沖縄のA&W(エンダー)で飲みたい!ルートビアの正体と楽しみ方

沖縄のファストフード「A&W(エンダー)」を訪れたら、まず頼んでほしいのが「ルートビア」です。本州ではほとんど見かけないこの飲み物、名前には「ビア(ビール)」と付くのにアルコールはゼロ。茶色い見た目はコーラそっくりですが、飲んでみるとまったく別の世界が広がります。県民に愛され続ける不思議なドリンクの正体を、たっぷりご紹介します。

ビールじゃないのに「ビア」? ルートビアってこんな飲み物

ルートビアの歴史は、19世紀のアメリカにさかのぼります。当時は薬草を煮出した「健康飲料」として生まれ、消化を助けたり、咳を和らげるために飲まれていたのだとか。名前の由来は「root(根)」で、サルサパリラなどの植物の根を使ってつくることから「ルートビア」と呼ばれるようになりました。

原材料はかなり個性的で、サルサパリラの根やバニラを中心に、リコリス(甘草)の根、サッサフラス、ナツメグ、アニス、糖蜜など、まるでハーブの辞典のようなラインナップ。漢方薬のような香りと甘みが混ざり合い、日本では「飲む湿布」とからかわれることもしばしばです。初めて口にすると「これは何だ?」と驚く味ですが、不思議と何度も飲みたくなるのがルートビアの魔力です。

そんな個性派ドリンクを、もっと美味しく楽しむ定番が「ルートビアフロート」。グラスにバニラアイスをたっぷり浮かべると、ハーブの香りとミルクの甘みがとろけるように溶け合います。炭酸の刺激とまったり感のギャップがやみつきになり、沖縄の暑い日には最高の一杯です。

沖縄にだけ残った「エンダー」。A&Wとルートビアの歩み

なぜこの飲み物が沖縄に定着したのか。答えは、A&Wそのものの歴史にあります。

A&Wは1922年、アメリカで創業者ロイ・アレンがルートビアのスタンドとして開いたのが始まり。互いの名字の頭文字をとって「A&W」と名付けられました。そして1963年11月1日、本土復帰前の沖縄に、日本初の店舗となる屋宜原(やぎばる)店がオープン。フィリピンからやってきたアダムス氏とバーンズ氏という2人のアメリカ人が、米軍基地のすぐ近く、現在の北中城村に開いたのがすべての始まりでした。

ドライブインスタイルがトレードマークで、車に乗ったまま食事ができる当時としては画期的なレストラン。「日本初のファストフード」ともいわれています。やがて沖縄の人々は、アメリカ人の発音「エイ・アンド・ダブリュ」を聞き取って、親しみを込めて「エンダー」と呼ぶように。ハンバーガーとルートビアを片手に、基地の街の文化とともに根付いたA&Wは、今では県内に約24店舗を数えます。日本国内でA&Wの味に出会えるのは沖縄だけという、まさにご当地チェーンです。

そして忘れてはいけないのが「おかわり無料」のうれしいシステム。店内なら毎日、何杯でもおかわり自由です。サイズはS・R・Lの3種類(2024年時点で200円〜330円ほど)で、暑い日はLサイズを頼みつつ、おかわりも楽しむのが沖縄流です。

ビールなのに酔わない、ハーブなのに甘い。唯一無二の味わい「ルートビア」は、沖縄旅行で一度は体験してほしいローカルフードです。最初の一口に驚いたら、2杯目からはきっとやみつきになりますよ。次に沖縄へ行ったら、ぜひエンダーで「おかわり自由」を満喫してみてくださいね🌺