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沖縄の母の日はネギ?園児が育てて贈る「二十日ネギ」のひみつ

沖縄の母の日はネギ?園児が育てて贈る「二十日ネギ」のひみつ

母の日といえばカーネーション……と思って沖縄の園の前を通ると、子どもたちが手にしているのは、かわいく飾られたネギ!? 沖縄の保育園や幼稚園では、園児が育てたネギをお母さんに贈る取り組みが、毎年のように行われています。なぜネギなのか、どんなふうに育てるのか。素朴な疑問をQ&Aでひもときます🌺

Q. 母の日なのに、なぜカーネーションではなくネギ?

理由はひとつではありません。よく語られるのが、ネギの名前と「ねぎらう(労う)」をかけた言葉遊びです。毎日がんばるお母さんへの感謝を、身近な野菜に託して贈ります。ネギの花言葉として「笑顔」「ほほえみ」が紹介されることもあり、いつも笑顔でいてほしいという願いにも重なります。

そして大きいのが食育です。買った花を渡すだけではなく、子どもが水をあげ、伸びていく様子を観察し、自分で育てたものを家族に贈る。育てることと「ありがとう」を結びつけられるのが、ネギの贈り物の魅力です。

Q. どんなネギを育てるの?

園でよく使われるのは「二十日ネギ」や「二十日わけぎ」と呼ばれるタイプです。沖縄では「ハチカネギ」と呼ばれることもあります。植え付けから20〜30日ほどで収穫でき、葉を地際から少し残して切れば、再び伸びてくるのが特徴です。

短い期間で成長が見えやすく、日々の変化を子どもと一緒に確かめられるため、園での栽培に向いています。小さな鉢でも育てやすく、収穫後は食卓で味わえるところもポイントです。

Q. どうやって育てるの?

おうちで飲み終わった牛乳パックを、植木鉢のような容器に再利用する方法が定番です。洗って乾かしたパックに土を入れ、ネギの苗や根元を植えたら、日当たりと水やりを確認しながら育てます。容器には子どもが絵や似顔絵、メッセージを描き、世界にひとつだけの「ネギの花束」に仕上げます。

Q. 沖縄のどこでも行われているの? 起源は?

ここは少し注意が必要です。ネギを贈る習慣は、沖縄県全域で一律に行われる伝統というより、保育園や幼稚園を中心に根づいた取り組みです。那覇市の首里当蔵保育園や、糸満市のあはごん保育園などの例が知られ、2026年6月にはテレビ番組でも紹介されましたが、「うちの園ではやっていなかった」という県民もいます。

始まった時期や最初のきっかけを示す確かな記録も、いまのところ見つかっていません。少なくとも数十年前から続けている園があり、保育士同士の情報交換や、育てやすく費用も抑えやすい教材としての便利さを背景に広がったと考えられています。

Q. もらったネギはどうする?

観賞用の花と違い、ネギはその日の食卓へ続いていきます。沖縄そばの薬味やみそ汁、炒め物、チャンプルーなどに使えば、子どもが「これ、ぼくが育てたネギだよ」と話すきっかけに。園によっては、収穫したネギをヒラヤーチー(沖縄風のお好み焼き)にして味わうこともあります。

育てる、贈る、食べる。そのすべてが家族の会話になるのが、沖縄の母の日にネギを贈る風景のいちばん素敵なところかもしれません。カーネーションとは違う、小さな緑の贈り物に込められているのは、沖縄の「アンマー(お母さん)」への大きなありがとうです🌺

琉球新報「『母の日』にネギ!? 沖縄・園児の定番プレゼント」花の大和「20日わけぎ 育て方・栽培方法」TVでた蔵「母の日のテレビ情報」LOVEGREEN「ネギ(葱)の花言葉」