沖縄生まれのJEFとは?ゴーヤーバーガーが人気のご当地ファストフード

JEF(ジェフ)とは、沖縄生まれのファストフード店で、ゴーヤーバーガーで知られます。 沖縄生まれのファストフード店として県民に長く愛されているのが、このJEFです。
この記事の要点
- 創業は1973年にA&W与那原店として。1986年に独立してJEFに改名
- 看板はゴーヤーバーガー(1993年5月8日発売)と、ポークを重ねたぬーやるバーガー
- 店の販促から始まった「ゴーヤーの日」は、1997年に沖縄県が5月8日と制定した
- 店舗は4店。ドライブスルーではなく、車内から注文するドライブイン形式ジェフ沖縄株式会社の公式沿革では、本土復帰直後の1973年3月に与那原町へA&W与那原店を開いたのが創業で、1986年7月に独立して店名をJEFへ改めました。店名は Japan Excellent Foods の頭文字です。全国チェーンとは別に、「沖縄らしいハンバーガー」を店内で焼き続けてきた系統です。
苦みを卵でとじたゴーヤーバーガー
看板メニューのゴーヤーバーガーは、ゴーヤーを卵でとじたパティをサンドした一品です。公式は「独特の苦みがうま味にかわり、マヨネーズとの組み合わせがおいしさを引き立てる」と説明しています。発売は1993年5月8日。同社はこの日を「ゴーヤーの日」と銘打って売り始めました。創業者の喜名民雄さんはゴーヤーが苦手だったため、苦みを卵で包む形にした、と公式のこだわりページに書かれています。
その2年後の1995年5月8日に登場したのが、ぬーやるバーガーです。ゴーヤーバーガーにポークランチョンミートを重ねたもので、公式は人気No.1としています。「ぬーやる」は沖縄の言葉で「何だろう?」という意味。店側は「ぬーやるばーがー、ゴーヤーバーガー」という響きを店名に重ねています。現在はゴーヤーリングと合わせて「ゴーヤートリオ」とも呼ばれます。
5月8日は、今では県内でも「ゴーヤーの日」として知られています。沖縄市役所や内閣府沖縄総合事務局の「今日は○○の日」一覧にも5月8日のゴーヤーの日が載っています。JEFが先に日を掲げ、後に県内で定着した、というのが店側の説明です。
公式のこだわりページによると、発売した1993年当時はゴーヤーの安定供給が難しく、ゴーヤーバーガーは期間限定のスタートでした。その4年後の1997年には、沖縄県が5月8日を「ゴーヤーの日」と制定しています。店の販促から始まった日付が、県の記念日になったわけです。
ゴーヤーリングからあげパンまで、もう一つの顔ぶれ
ゴーヤーバーガーとぬーやるバーガーに、もう一品を合わせた「ゴーヤートリオ」の3品目が、ゴーヤーリングです。公式沿革では1994年7月に発売されています。薄切りにしたゴーヤーのフライで、公式もゴーヤーバーガー、ぬーやるバーガーと並ぶ「ゴーヤートリオ」の一角として挙げているサイドメニューです。ぬーやるバーガーは、2009年には「日経プラス1」のご当地バーガーランキングで第8位に入りました。
バーガー以外にも、昔から続く品があります。フライドチキンは毎日の県産若鶏を独自の味付けで漬け込み、注文が入ってから揚げる主力メニューで、2016年からは県産若鶏の上もも肉を使った骨なしチキンも加わりました。ハムエッグサンドは、鉄板で焼き色をつけた食パンに南城市産の卵の卵焼きと特製マヨネーズをはさみ、公式が「実は売れてます」と紹介する一品です。給食の味を再現した「あげパン」は、きな粉・シナモン・伊平屋島産黒糖の3つの味から選べます。ドリンクにも季節物があり、沿革には2004年夏限定のゴーヤージュース、2016年夏限定のゴーヤースラッシュの発売が記録されています。品ぞろえは店舗や時期で変わるため、最新の扱いは公式のメニューで確認してください。
4店舗と、車から注文するスタイル
2026年10月時点の公式サイトでは、店舗は4つです。与那原店(7:00〜23:00)、豊見城店(6:30〜23:00)、サンライズ那覇店(那覇市壺屋、9:00〜20:00)、泡瀬店(沖縄市高原、平日9:00〜23:00/土日祝7:00〜23:00)。泡瀬店は2025年7月開業です。時間は変わることがあるので、公式で確認してください。
JEFの特徴は、ドライブスルーではなく、駐車場に停めて車内から注文するドライブイン形式です。パティは工場仕込みではなく店内調理で、ゴーヤーはゆでずに生のまま使う、と公式は書いています。朝食セットもあるので、那覇や豊見城の朝に組み込みやすい店です。
注文を受けてから作る、店内調理へのこだわり
JEFはセントラルキッチン方式を取らず、店内調理を続けています。公式は「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」を基本に、注文を受けてから調理すると説明します。キャベツは提供する当日に千切りし、コールスローにはオリジナルドレッシングを使う、といった下ごしらえも店内で行います。食材は沖縄県産や国内産にこだわり、2009年には沖縄県の「おきなわ食材の店」に認定されました。
看板のゴーヤーも、毎日仕入れる県産の新鮮なものを使い、一つ一つワタを取ってスライスします。苦みへの向き合い方は時代で変わっていて、発売当初は強い苦みを和らげるために茹でてから使っていましたが、品種改良で苦みが抑えられてきたこともあり、現在は生のまま使う形に落ち着きました。創業者がゴーヤー嫌いだった店の、苦みとの付き合い方そのものが少しずつ変わってきたわけです。
全国チェーンのハンバーガーとは具材の発想が違います。苦みのある夏野菜を卵とポークで挟む組み合わせは、復帰後の沖縄でハンバーガー文化が根づく過程で生まれた、土地の味です。
参考資料・出典
ジェフ沖縄株式会社「私たちの想い」:1973年与那原開店、1986年独立、店名の由来、ゴーヤーバーガー開発の経緯。注文を受けてからの店内調理、県産ゴーヤーの扱い(当初は茹でて使用、現在は生)、フライドチキンやハムエッグサンド、あげパンの公式説明、1997年の県による「ゴーヤーの日」制定。
ジェフ沖縄株式会社「会社概要」:創業年と店舗沿革。ゴーヤーリング(1994年)、ゴーヤージュース(2004年)、マギーぬーやるバーガー(2007年)、ゴーヤースラッシュ(2016年)の発売記録、2009年の日経プラス1ご当地バーガーランキング第8位と「おきなわ食材の店」認定。
ゴーヤーバーガー|ジェフ沖縄株式会社:1993年5月8日発売の公式説明。
ぬーやるバーガー|ジェフ沖縄株式会社:具材と人気No.1の記載。
沖縄市「5月8日は『ゴーヤーの日』」:ゴーヤーの日の市政ページ。
よくある質問
- Q. JEFとはどんな店ですか?
- 沖縄生まれのファストフード店です。ジェフ沖縄株式会社の公式沿革では、本土復帰直後の1973年3月に与那原町へA&W与那原店を開いたのが創業で、1986年7月に独立して店名をJEFへ改めました。店名は Japan Excellent Foods の頭文字です。2026年10月時点の公式サイトでは、店舗は4つです。
- Q. ゴーヤーバーガーとは何ですか?
- ゴーヤーを卵でとじたパティをサンドした、JEFの看板メニューです。発売は1993年5月8日で、創業者がゴーヤーが苦手だったため、苦みを卵で包む形にしたと公式のこだわりページに書かれています。その2年後に登場した、ゴーヤーバーガーにポークランチョンミートを重ねた「ぬーやるバーガー」は、公式が人気No.1としています。
- Q. 「ゴーヤーの日」はJEFが作ったのですか?
- 店の販促から始まりました。JEFは1993年5月8日にゴーヤーバーガーを発売した際、この日を「ゴーヤーの日」と銘打って売り始めました。その4年後の1997年には、沖縄県が5月8日を「ゴーヤーの日」と制定しています。店の販促から始まった日付が、県の記念日になったわけです。
- Q. JEFの注文方法の特徴は?
- ドライブスルーではなく、駐車場に停めて車内から注文するドライブイン形式です。パティは工場仕込みではなく店内調理で、セントラルキッチン方式を取らず、注文を受けてから作ります。食材は沖縄県産や国内産にこだわり、2009年には沖縄県の「おきなわ食材の店」に認定されました。


