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沖縄のパン文化とは?地元で愛される「ゼブラパン」と「渦巻きパン」の魅力

編集:365おきなわ編集部
沖縄のパン文化とは?地元で愛される「ゼブラパン」と「渦巻きパン」の魅力
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沖縄のパン文化とは、戦後のアメリカ文化と学校給食のパンを土台に育った、ご当地パンの豊かな食文化です。 毎月12日は「パンの日」。パン食普及協議会(事務局は日本パン工業会)が1982年に定め、4月12日をパンの記念日、毎月12日をパンの日としました。1842年に日本で初めて兵糧パンが焼かれた日にちなみます。沖縄県の記念日一覧には載っていません。ただ県内では、朝のベーカリーが今も生活の一部です。

この記事の要点

  • 代表格はオキコのゼブラパンと、ぐしけんの「なかよしパン」。宮古島には「うず巻パン」
  • 「元祖うず巻」は複数社が掲げており、公式同士の主張が並んでいる状態
  • 給食のパンは米国公法480の救援物資が土台(1968年の安謝小学校の記録)
  • なかよしパンは1包装1258kcal(目安)。名前の通り分けて食べる大きさ

オキコのゼブラパン、ぐしけんのなかよしパン

県民に長く親しまれてきた代表が、オキコのゼブラパンです。公式は「ピーナツクリームをサンドしたボリュームのあるパン」で、沖縄ご当地パンとして紹介されることもあるロングセラーだとしています。オキコ株式会社は昭和22年(1947年)2月28日設立、西原町字幸地371。製パン工場を西原に新設したのは1972年です。公式の沿革にゼブラパンの発売年は出ていません。

もう一方のロングセラーが、ぐしけんの「なかよしパン」です。公式は「ココア生地のやわらかパンにバニラ風味クリームをサンドしました」と説明しています。株式会社ぐしけんは昭和26年(1951年)3月20日、宜野湾で菓子業として創業し、1955年にパン製造を開始。本社はうるま市字州崎12-90。サンエーやイオン琉球、沖縄ファミリーマート、ローソン沖縄などへ卸しています。大きなパンを分けて食べる、という食べ方が名前に残っています。

宮古島のうず巻パン

宮古島のご当地パン「うず巻パン」は、ふんわり焼いた生地にクリームを塗ってロール状に巻いた形です。平良の有限会社富士製菓製パン(昭和30年4月設立、平良字西里1135-1)は、自社サイトで「宮古島のご当地パンの代表格」とうずまきパンを案内しています。伊良部のまるそうパンも「元祖うずまきパン」を掲げています。どちらが元祖かは、公式同士の主張が並んでいる状態です。島の製パン会社ごとに生地とクリームが違います。

沖縄のパン屋には、ポークランチョンミートやゴーヤー、タコスミートを使った総菜パン、黒糖や紅芋、シークヮーサーの菓子パンも並びます。食事になるパンが多いのは、食堂代わりにパンを買ってきた暮らしの名残でもあります。昔ながらの工場系パンと、新しいベーカリーが共存しているのが、いまの店頭です。

旅の朝は、スーパーの地元パン売り場を見るだけでも系統がわかります。ゼブラパンのなかよし、宮古ではうず巻、と覚えると、土産の菓子パンとも区別できます。

代表の3つを並べてみる

売り場で迷ったら、まず作り手と中身で分けると見えてきます。

パン製造元中身と形分け方・場面
ゼブラパンオキコ(西原町)ピーナツクリームをサンドした、ボリュームのある菓子パン大きめなので、朝食や移動中のおやつを数人で分ける場面にも合う
なかよしパンぐしけん(うるま市)ココア生地のやわらかパンにバニラ風味クリームをサンド公式の栄養成分表示は1包装あたり1258kcal(目安)。名前の通り、分けて食べる前提の大きさ
うず巻パンまるそうパン(伊良部島)、富士製菓製パン(平良)などザラメ入りのクリームを生地で巻いたロール状クリームのシャリシャリした食感が目印。島の会社ごとに生地とクリームが違う

同じ「甘い地元パン」でも、サンド型の2つと、巻き型のうず巻では食べ方が変わります。ゼブラパンはピーナツ、なかよしパンはココアとバニラ、うず巻はザラメの粒感、と甘さの出どころも別です。

給食のパンが、暮らしに残したもの

冒頭で触れた学校給食との重なりは、記録でも確かめられます。沖縄県公文書館の「写真が語る沖縄」には、1968年3月に那覇市安謝小学校で撮られた給食の写真が残っています。解説によれば、当時の学校給食計画では小・中学校の全生徒にパンやミルクなどが配布され、その物資は米国の公法480に基づく救援物資(バルガー麦粉、ドライミルク、サラダ油、CSMなど)でした。

毎日の給食でパンを食べた世代が大人になり、製パン会社が育ち、大きな甘いパンが売り場の定番になった。地元パンの並ぶ光景は、その積み重ねの先にあります。

参考資料・出典

パン食普及協議会「パンの日・パンの記念日」:1982年制定、毎月12日。

オキコ「ゼブラパン」:ピーナツクリームのロングセラー。

オキコ「沿革」:1972年の製パン工場。

ぐしけん「なかよしパン」:ココア生地とバニラ風味クリーム。栄養成分表示は1包装あたり1258kcal(目安)。

ぐしけん「会社概要」:1951年創業、1955年製パン開始。

富士製菓製パン:宮古島のうずまきパン。

沖縄県公文書館「写真が語る沖縄」(1968年、安謝小学校の給食):学校給食計画で全小・中学生にパンやミルクを配布。米公法480の救援物資。

まるそうパン公式サイト:元祖うずまきサンド。ザラメ入りクリームを巻き込み、60年近く続く。

よくある質問

Q. 沖縄のご当地パンにはどんなものがありますか?
代表格は、オキコのゼブラパンと、ぐしけんの「なかよしパン」です。ゼブラパンはピーナツクリームをサンドしたボリュームのあるパンで、公式は沖縄ご当地パンとして紹介されることもあるロングセラーだとしています。なかよしパンは、ココア生地のやわらかパンにバニラ風味クリームをサンドしたパンです。宮古島には、ふんわり焼いた生地にクリームを塗ってロール状に巻いた「うず巻パン」があります。
Q. うず巻パンの「元祖」はどこですか?
はっきりとは決まっていません。平良の有限会社富士製菓製パンは自社サイトで「宮古島のご当地パンの代表格」とうずまきパンを案内し、伊良部のまるそうパンも「元祖うずまきパン」を掲げています。どちらが元祖かは、公式同士の主張が並んでいる状態です。島の製パン会社ごとに生地とクリームが違うため、食べ比べ自体が楽しみになります。
Q. 沖縄でパンが根づいたのはなぜですか?
戦後のアメリカ文化と学校給食のパンの重なりが背景にあります。沖縄県公文書館の「写真が語る沖縄」には、1968年3月に那覇市安謝小学校で撮られた給食の写真が残り、解説によれば当時の学校給食計画では小・中学校の全生徒にパンやミルクなどが配布され、その物資は米国の公法480に基づく救援物資でした。毎日の給食でパンを食べた世代が大人になり、製パン会社が育ち、大きな甘いパンが売り場の定番になった、という積み重ねがあります。
Q. なかよしパンのカロリーは?
公式の栄養成分表示では、1包装あたり1258kcal(目安)です。大きなパンを分けて食べる、という食べ方が名前に残っており、朝食や移動中のおやつを数人で分ける場面にも合います。ゼブラパンも大きめなので、分けて食べる前提で選ぶと無理がありません。