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ジーマーミ豆腐とは?落花生で固める沖縄の郷土料理の由来と味わい

編集:365おきなわ編集部
ジーマーミ豆腐とは?落花生で固める沖縄の郷土料理の由来と味わい
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ジーマーミ豆腐とは、生の落花生をすり潰して絞った汁にでんぷんを加えて練り、冷やし固めた沖縄の郷土料理です。「豆腐」という名前ながら大豆は使わず、その正体は落花生のもちもちとしたお惣菜です。農林水産省の郷土料理データベースは、落花生の絞り汁にンムクジ(いもくず)を水で溶いて火にかけ、練り上げた「ゴマ豆腐」のような料理で、独特の風味と強いコシがあると紹介しています。

名前の「ジーマーミ」は、琉球語で落花生を意味する「地豆(じーまーみ)」のこと。琉球王国時代には貴重な食べ物として祝いの席にのぼり、八重山地方では水菓子として親しまれてきた歴史を持ちます。現在は既製品も店頭に並び、おかずにもおやつにもなる普段着の味として定着しています。

この記事の要点

  • ジーマーミ豆腐は、落花生の絞り汁をでんぷんで固めた沖縄の郷土料理です
  • 「ジーマーミ」とは琉球語で落花生を意味する「地豆」のことです
  • 琉球王国時代の宮廷料理・ハレの日の味として伝わり、現在は日常食になっています
  • 甘辛いタレで食べるのが定番で、原材料は落花生のためアレルギー表示の確認が大切です

大豆を使わない「豆腐」、その正体と食感

「豆腐」という名前がついていますが、ニガリで固める大豆の豆腐とは、材料も作り方もまったく異なります。百科事典の解説では、胡麻豆腐の胡麻をピーナッツに、葛粉を芋くずに置き換えたような食品とされています。生の落花生をすり潰して絞った汁は、「落花生の豆乳」とも呼ばれます。

材料は、生の落花生とでんぷん、水が基本です。使うでんぷんは芋くず(さつまいもでんぷん)が伝統で、クセがなく落花生の風味をより引き出すとして、現在はタピオカ粉を使うことが多いと伝える例もあります。食感は、製造する琉球うりずん物産によると「ぷるっと、モチモチっとした食感と香ばしく爽やかな味わい」が特徴です。

「ジーマーミ」の名前の由来

ジーマーミとは、琉球語で落花生を意味する言葉で、漢字では「地豆」と書きます。土の中に実る豆であることからの呼び名で、地域によって「ジーマミー」「ヂーマミー」といった表記の揺れもあります。

落花生は、夏の初め頃に黄色い小さな花を咲かせ、受粉後に子房柄が地面に潜り込んで土の中で結実する植物で、この様子から「落花生」という名前が付いたと、琉球うりずん物産は説明しています。原産地は南米大陸で、日本には中国・琉球を経由して伝わったため「南京豆」とも呼ばれます。

琉球王国のハレの日の味から、普段の食卓へ

琉球王国の宮廷料理は、中国からの使者「冊封使(さっぽうし)」をもてなす歓待料理として、宮廷の役人を中心に食されていました。ジーマーミ豆腐は、琉球王国時代に生まれた宮廷料理で、冊封使をもてなす料理でもあったと、九州の食探求メディアは紹介しています。当時は落花生が貴重品で、庶民が口にできるものではありませんでした。祝いの席やハレの日の料理だったと伝えられています。

明治時代以降に一般にも広がり、今に伝わっています。農林水産省によると、近年は既製品が売り出されて日常の食べ物になっています。琉球うりずん物産によると、沖縄では行事料理のひとつとしても親しまれ、「ピーナツ豆腐」とも呼ばれるようになりました。八重山地方では、水菓子の一つとして食べられてきた歴史もあります。

作り方の流れと、タレでの食べ方

作り方の流れ

農林水産省の郷土料理レシピ(琉球料理研究家の安次富順子さん提供)では、次の流れで紹介されています。

  1. 生の落花生をぬるま湯に浸けて皮をむく
  2. 落花生と水をミキサーにかけて滑らかにし、布巾で強く絞って汁を取る
  3. 搾り汁を煮立てて生落花生の匂いを消し、水で溶いたいもくず液を加えてよく練り混ぜる
  4. すりこぎで混ぜながら30分ほど練り上げ、粘りが出てぼったりと持ち上がったら火を止める
  5. 水でぬらした流し箱に流し入れ、冷やして固める

加熱して固まっていく液を木ベラやすりこぎで練る工程は、練り方や時間で食感が大きく変わるため、作り手の一番の腕の見せ所だと、九州の食探求メディアは伝えています。

タレとアレンジ

醤油と砂糖を煮詰めた甘辛いタレをかけて食べるのがもっとも一般的で、すりおろしたショウガを添えることもあります。お酒のおつまみにも人気だと、オリオンビールは伝えています。八重山地方で水菓子として親しまれてきた歴史から、甘い味でも楽しまれていて、沖縄県では黒糖味や紅芋味、チョコ味といった商品も販売されています。表面に片栗粉をまぶして油で揚げ、から揚げや揚げ出し豆腐風にするアレンジも知られています。鹿児島県では梅干し入りの砂糖醤油だれや酢味噌で食べる例も紹介されています。

落花生アレルギーの方への注意

ジーマーミ豆腐は、原材料の主役が落花生(ピーナッツ)です。落花生アレルギーの方は食べられません。製造メーカーの琉球うりずん物産も、よくある質問で「原材料に、落花生(ピーナッツ)を使用しております」とアレルゲンを明示しています。市販品を買うとき、食べる機会があるときは、原材料表示を必ず確認してください。

まとめ

ジーマーミ豆腐は、落花生の絞り汁をでんぷんで固めた、沖縄の郷土料理です。「ジーマーミ」は落花生を意味する「地豆」の言葉からきています。琉球王国時代には貴重なハレの日の味として伝わり、八重山では水菓子として、現在は既製品として日常の食卓に届いています。甘辛いタレで食べるのが定番で、甘い味や揚げ物風のアレンジもあります。原材料は落花生のため、アレルギー表示の確認だけは忘れないでください。

参考資料・出典

よくある質問

Q. ジーマーミ豆腐とはどんな料理ですか?
生の落花生をすり潰して絞った汁に、でんぷんを加えて練り上げ、冷やし固めた沖縄の郷土料理です。大豆は主原料ではなく、落花生が主役です。
Q. ジーマーミ豆腐に大豆は使われていますか?
使われていません。落花生の絞り汁をさつまいもでんぷんやタピオカ粉などで固めた料理で、「豆腐」という名前でも大豆は入りません。
Q. ジーマーミ豆腐はどんなタレで食べますか?
醤油と砂糖を煮詰めた甘辛いタレをかけて食べるのが一般的で、すりおろしたショウガを添えることもあります。八重山地方では水菓子として甘く食べる例もあります。
Q. 落花生アレルギーの人はジーマーミ豆腐を食べられますか?
食べられません。原材料は落花生(ピーナッツ)で、製造メーカーもアレルゲンとして落花生を明示しています。